多重下請け・客先常駐
一行要約
IT業界の末端で働くSESエンジニアは、発注元→プライムベンダー→1次→2次→3次〜5次請けと連なる多重下請け構造の最下層に押し込まれ、1人月100万円のクライアント単価が階層を下るごとに20万円ずつ「中抜き」されて手取り額面30〜40万円台に削られたまま、平均マージン率37.7%・還元率約60%という「単価非開示の壁」に閉じ込められ、加えて「準委任契約」の名目で労働者派遣法のマージン率開示義務を回避された客先常駐の現場で、3ヶ月〜1年ごとの「常駐ガチャ」、営業による「スキルシート盛り(経歴詐称)」、テスター・運用監視の「塩漬け」、「BP(ビジネスパートナー)」呼ばわりされるプロパー社員との格差、待機中給与60%カット、5年勤務でも数千円の昇給という二重三重の搾取構造に縛られている。
ペインの核
日本のIT業界(特にSI/受託開発/SES)は、発注元(官公庁・大手ユーザー企業)→プライムベンダー(NTTデータ・富士通・NEC・日立・大手SIer等)→1次請け→2次請け→3次請け→4次請け→5次請けと続く「ITゼネコン」型の重層下請けピラミッドの上に成立している。プライムが30〜40%のマージンを抜いた後、各層が10〜20%ずつ順次ピンハネする結果、1人月100万円でクライアントから受注したエンジニアの単価は、2次請けに渡る時点で80万円、3次請けに渡る時点で60〜70万円、5次請けまで降りると50〜70万円相場まで圧縮される(SES業界の闇ラジオ)。マージン率の業界平均は約37.7%、エンジニアへの還元率は約60%にとどまり(SES業界の闇ラジオ)、公正取引委員会の調査では最終下請け企業の約33.5%が「何もしていない中抜き業者」の存在を感じたことがあると回答している(SES業界の闇ラジオ)。さらに「SES(System Engineering Service)」と呼ばれる契約形態は、形式的には「準委任契約」(民法上の業務委託)を取ることで労働者派遣法の規制を回避できるため、派遣契約に課されている「マージン率の法的開示義務」がSESには存在せず、エンジニア本人は「自分がいくらの単価で売られているか」を所属企業から教えてもらえないまま客先常駐に出される(GO KONISHI 小西剛/SES業界の闇ラジオ)。客先常駐の実態は「営業が勝手に『ここね!』といってきて面談がはじまります」「全くやったことのない言語の案件に面談へ行ったり」「コードを書かせてもらえない案件」(南だいすけ)の「常駐ガチャ」となり、未経験者には「Java開発経験3年」「Springフレームワーク使用経験あり」といった虚偽のスキルシートを作成させて単価を吊り上げる「経歴詐称(スキルシート盛り)」が業界慣行化しており、2025年2月には東京高裁が「SES詐欺」を明示的に認定して経営者に約769万円の損害賠償を命じる判決を下している(SES業界の闇ラジオ/中山健)。配属先は「IT職」と謳われていながら実態は家電量販店・携帯ショップでの接客販売、テスター・運用監視で「3年、4年と続くと『開発できない人』と烙印」を押される塩漬け、PHP5など10年前のEOL環境の保守、24時間オンコールの監視シフトなど、スキルが蓄積しない「ロースキル現場」に固定される(中山健/rio_dev)。客先常駐エンジニアは正社員(プロパー)と区別して「BP(Business Partner)」と呼ばれ、「同じ人間なのに格差があるようで劣等感を感じていてとても惨めになった」(うさまるまる)、「派遣がやる仕事はプロパーの仕事のサポートだ。悪い言い方をすれば、プロパーにとってやる価値が低いもの」(うさまるまる)といった一段下の扱いを受け、「契約期間満了あるいは顧客から嫌われて出ていく→新しい現場探し→新現場に着任を繰り返す」(てつたま)という3ヶ月〜1年での「人間関係リセット」が常態化する。給与面では「5年間で昇給は数千円程度」「30代でも年収300万円台」「平均年収350〜400万円程度(全国平均443万円より低位)」(SES業界の闇ラジオ)が現実で、案件が決まらない待機期間は「労働基準法に基づき平均賃金の60%以上を支給」が法的最低ライン――すなわち「実質的には月給の4割ほどの給与」(河井智也)――となり、有期雇用契約の悪質ケースでは「案件に参画していない=雇用契約が存在しない」として「待機などの場合は『給与0円』」になる事例まで存在する(河井智也/SES業界の闇ラジオ)。さらに客先常駐の現場では「クライアントから『○○さん、残業して対応してください』と直接指示すること自体が許されず、偽装請負にあたる違法行為」(SES業界の闇ラジオ)であるはずが、「準委任契約なのに勤務時間管理、タイムシート記録、残業・休日出勤の指示を受けている実態」(フジヲ)が広く放置され、「罰則が緩く、取り締まりも厳しくないから『準委任という名の実質雇用』が業界の常識」(フジヲ)と化している。月400時間労働、24時間連続シフト、ビジネスホテル泊まり込み、深夜タクシー4万円という2000年代のデスマーチ(George@ITエンジニア)は減ったとはいえ、「みなし残業20〜30時間込み」の固定残業代制で「いくら残業しても追加の残業代は出ない」(戦え!エンジニアくん)構造はサービス残業の温床として残り、「副業で得た収入を会社に没収」「残業代未払いが慢性化して労基署から是正勧告を受けたSES企業」(SES業界の闇ラジオ)といった違法事例も継続発信されている。2026年1月施行の改正下請法(取適法)と「2030年に最大79万人のIT人材不足」予測(SES業界の闇ラジオ)、生成AIによる人月単価モデル崩壊が同時進行する中で、「3次請け・4次請けといった深い商流で利益を得ていた企業は、取引プロセスが可視化されることでその付加価値の無さが露呈」(kaku)し業界再編の渦中にあるが、末端エンジニアにとっては「業界全体の問題で個人の力では解決できない」「下請けの『請けます』『よろしくお願いします』というスタンスが、判断主体性を放棄させる」(Takashi Suda)構造的諦観として残り続けている。
誰が困っているか
業態別の発信者層
| 業態 | 発信者の立場 | 規模感の典型例 | 多重下請け/客先常駐の特徴 |
|---|---|---|---|
| プライムベンダー(元請SIer) | PM・PL・アーキテクト | NTTデータ・富士通・NEC・日立・大手系列SIer、年商数千億〜数兆円 | 100人規模ウォーターフォールPJを下請けで人員調達、品質低下に苦慮 |
| 1次請けSIer | PM・営業・PMO | 従業員数百〜数千名、年商数百億 | プライムから受注し、自社+2次請けでチーム編成、PJ完了後解散 |
| 2次〜3次請けSES/SI | 営業・経営者・現場SE | 従業員30〜500名、年商数億〜数十億 | 自社エンジニアを客先常駐させて単価×人月で収益、待機リスク |
| 4次〜5次請けSES(末端) | 経営者・現役SE | 従業員1〜30名、年商数千万〜数億 | 単価60〜80万円、還元率50〜60%、未経験採用+経歴詐称が温床 |
| 受託開発会社 | 経営者・PM・エンジニア | 従業員10〜200名 | 元請として直接受注しつつ、人月不足分を下請けで補う |
| フリーランスエンジニア | 個人事業主 | 1人 | エージェント経由(手数料10〜25%)で案件、客先常駐が大半 |
| 情シス・社内SE(発注側) | 情シス担当・社内SE | 大手ユーザー企業の情シス部門 | プライムへ一括発注、下請構造を黙認 |
共通する立場
- 3次〜5次請け末端のSES現場エンジニア:単価非開示・還元率不明のまま客先常駐、3ヶ月〜1年で配属変更
- 未経験〜微経験のSES入社者(20代前半):研修なし/破った参考書のコピー/月給15万円で家電量販店派遣、スキルシート盛りで案件投入
- テスター・運用監視に塩漬けの中堅エンジニア:3〜4年同じ現場、開発スキルが身につかず転職市場で評価されない
- 30〜40代でSESを抜け出せないエンジニア:年収300万円台、5年で昇給数千円、家庭・住宅ローンで動けない
- 客先常駐のフリーランス(準委任契約):エージェント手数料10〜25%、エージェントが「中抜き業者」化、偽装請負グレーゾーン
- 2次請けSESの営業・経営者:プライムからの単価圧力と自社エンジニア給与確保の板挟み、待機エンジニアの固定費負担
- 元請SIerのPM・アーキテクト:「誰がどこの会社の人なのかパッと見ではよくわからない」混在チーム、品質統制の困難
- 受託開発会社の経営者:人月足りない時の下請け活用、生成AIで人月単価モデルが揺らぐ中での経営判断
- 発注側情シス・社内SE:プライムへ丸投げするしか発注できない構造(要件定義能力欠如)
- 適応障害・鬱で離脱したエンジニア:客先常駐の孤立感・人間関係リセット・スキル停滞で精神を病み退職
IT業界の業務フロー(時系列:受注→人員調達→客先常駐→単価非開示→塩漬け)
SES/受託開発で共通する「多重下請けの一案件」と、客先常駐エンジニアの日常:
- 発注(ユーザー企業→プライムベンダー):官公庁・大手ユーザー企業(金融・通信・製造・流通)の情シスが、年単位の基幹システム刷新/更改/運用保守をプライムに一括発注。発注額は数億〜数十億円、期間1〜3年。プライムベンダーは「営業力・PM能力・PL責任・与信」を提供する対価として案件総額の30〜40%をマージン(営業費・PM費・利益)として確保
- 人員調達(プライム→1次〜5次請け):プライムは自社エンジニアだけでは人員が足りないため、1次請けSIerに再委託し、1次は2次へ、2次は3次へ……と「プロジェクトに必要な人員を確保できるまでこれが続くことで、多重下請け構造が完成します」(gami/元富士通SE)。「100人以上の大規模ウォーターフォール開発を完遂後解散する構造のため、自社採用ではまかなえず下請けで増減させる必然」(gami)。1人月100万円→80万円→60〜70万円→50〜70万円と階層ごとに20%前後ずつ抜かれる
- 営業マッチング(SES営業→客先面談):3〜5次請けのSES営業が自社エンジニアのスキルシート(職務経歴書)を案件募集元に送付。「『●●君のこと評価して単価数十万上げてる』と言われたのに給料は上がってないですよ」(たけし@Amazonセール商品まとめ)と、単価上昇分は会社に吸収されエンジニアには反映されない。経歴詐称(スキルシート盛り)が常態化し、「未経験者に『Java開発経験3年』『Springフレームワーク使用経験あり』といった虚偽の職務経歴書を作らせ」(中山健)る企業が摘発される
- 客先面談(常駐ガチャ):「営業が勝手に『ここね!』といってきて面談がはじまります」「全くやったことのない言語の案件に面談へ行ったり」(南だいすけ)。客先のPL/PMが書類+面談で採否判断、不採用になっても次の面談へ。経歴詐称した未経験者は「経験もないわけですから常駐先からは使えない目でみられ」(南だいすけ)、「面接でつかれた嘘を、配属先でもつき続けないといけない」プレッシャーに苛まれる
- 客先常駐開始(自社の社名ではなく常駐先の社名で名乗る):常駐先で「自社の社名ではなく常駐先の社名で名乗る」必要があり(morih90)、「帰社日がなく、自社情報がほとんど入ってこない」「評価者に3年間一度も会わず、辞める際に初対面となった」(morih90)といった所属感の喪失が起こる。「BP(Business Partner)」「協力会社さん」「ベンダーさん」と呼ばれ、プロパー社員と明確に区別される。「同じ人間なのに格差があるようで劣等感を感じていてとても惨めになった」(うさまるまる)
- 日々の業務(コードを書かせてもらえない/運用監視/テスター):「案件によってバラバラだったり、コードを書かせてもらえない案件」(南だいすけ)、「派遣がやる仕事はプロパーの仕事のサポートだ。悪い言い方をすれば、プロパーにとってやる価値が低いもの」(うさまるまる)。テスター・運用監視・データ移行・問い合わせ対応など「補助的ポジション」「単純作業工程」(中山健)が中心
- 24時間オンコール/深夜アラート(運用監視現場):「深夜の障害アラートで飛び起き、原因究明に何時間も費やしている」「深夜だろうが休日だろうが、アラートが鳴れば即対応」「ログを何十GBも読み解き、ネットワーク図とにらめっこし」(業務効率化サポータ@SE)。PHP5などEOL環境の保守、新技術習得機会ゼロ
- 「準委任なのに直接指示」(偽装請負グレーゾーン):「クライアントから『○○さん、残業して対応してください』と直接指示すること自体が許されず、偽装請負にあたる違法行為」(SES業界の闇ラジオ)であるはずが、「朝9時出社、18時退社が暗黙のルール。遅刻すると『なぜ遅れたのか』説明を求められる」「準委任契約なのに勤務時間管理、タイムシート記録、残業・休日出勤の指示を受けている」(フジヲ)が放置されている
- タイムシート提出→月次精算:契約上の精算幅(140〜180時間など)に対する超過/不足で単価調整。みなし残業20〜30時間込みの場合、「いくら残業しても追加の残業代は出ない」(戦え!エンジニアくん)でサービス残業化
- 契約終了→次の常駐先(人間関係リセット):「契約期間満了あるいは顧客から嫌われて出ていく→新しい現場探し→新現場に着任を繰り返す」(てつたま)、3ヶ月〜1年で配属変更が常態。引き継ぎは雑、新現場に着任すれば「使えない目でみられ」る恐怖を毎回繰り返す
- 待機(案件が決まらない)→給与60%カット:「待機中のエンジニアに基本給の60%程度しか支給しないケース」「待機を理由に給与を減額したり、極端な場合ゼロにする悪質なケース」(SES業界の闇ラジオ)。有期雇用+業務委託形態では「『案件に参画していない=雇用契約が存在しない』という形となり、結果待機などの場合は『給与0円』」(河井智也)
SES営業・経営の月次フロー(プライム側/2次〜5次請け側)
- 平日:自社エンジニア(プロパー)の稼働率管理、待機エンジニアの案件マッチング、新規スキルシート作成・送付、案件募集元から提示された要件に合うようスキルシートを「盛る」
- 月次:単価交渉(クライアントとは値上げ交渉、自社エンジニアには非開示)、契約更新、新規エンジニア採用(特に未経験〜微経験を「即戦力風」に売り出す)
- ボトルネック:「プロパーが稼働していないと会社の固定費が重くのしかかる」(独立準備中のAI×SES実務家)――待機中の固定給を負担しつつ、エンジニアには「待機中は60%カット」を強いる構造で利益を確保
note引用(IT業界エンジニアの生声)
引用1:「中抜き地獄」――エンジニアに支払われるべき報酬が途中で削られ、本来の単価の半分以下しか届かない
「エンジニアに支払われるべき報酬が途中で削られ、適正な給与が届かない『中抜き』の構造」「『元請け → 一次請け → 二次請け → 三次請け…』といった多重下請け構造」「元請けが20%抜く(80万円が一次請けへ)」「一次請けが15%抜く(68万円が二次請けへ)」「二次請けが10%抜く(61万円がエンジニアの所属企業へ)」、最終的にエンジニアが受け取るのは「50万円以下」になる可能性。SESが「労働者派遣法の規制を避けるための契約形態」として機能し、「準委任契約」という形を採用している
- 出典: 日本のIT業界はなぜ「中抜き地獄」なのか?——SESと多重下請け構造の真実 by GO KONISHI 小西剛
- 著者の立場: セキュアバンク代表、AI×セキュリティ専門
- 投稿日: 2025-02-06
- ペインの強度: ★★★★★
引用2:1人月100万→80万→3次請けへ、20万円中抜きが各層で発生
「1人エンジニアが20日働くと70万円というような尺度があり、新人からベテランまで50万~120万程度の額が付きます」「元請けは1人月100万円でエンジニアを貸し出してもらってもその2次請けは1人月80万円で3次請けの企業から人を貸してもらい20万円中抜きします」「正社員として3次請け企業に雇われていながら実態は派遣です」(元請けが正社員解雇を避けるため外注に依存する経済的インセンティブ)
- 出典: IT業界の闇。多重下請け構造 by いとたい
- 著者の立場: IT業界9年経験のエンジニア(組込系専門)
- 投稿日: 2024-10-14
- ペインの強度: ★★★★★
引用3:マージン平均37.7%・還元率約60%、最終下請けの33.5%が「何もしていない中抜き業者」を実感
マージン率は「平均約37.7%で、エンジニアへの還元率は約60%程度」「4次請け~5次請けのような下層企業では、エンジニア1人月あたり50~70万円の単価が相場」「公正取引委員会の調査では最終下請け企業の約33.5%が『何もしていない中抜き業者』を感じたことがあると報告」「極端なケースでは、最大5社が間に入ることも報告されており、それら中間会社は実質何もしないまま利益を得ている」「エンド企業が支払う人月単価は平均60~80万円程度が相場ですが、エンジニアの月給に反映されるのはその60%前後(例えば36~48万円)」
- 出典: SES業界の中抜き実態と搾取を避ける戦略:エンジニア単価の相場と直請けの可能性 / SES業界の闇6つ by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: SES業界アナリスト・現役エンジニア
- 投稿日: 2025-02-19 / 2025-02-22
- ペインの強度: ★★★★★
引用4:「単価は教えてくれない」――労働者派遣法の開示義務を準委任契約で回避
「SES契約は派遣社員とは異なり、企業には契約単価や還元率をエンジニアに開示する法的義務がありません」「契約内容を社内外に広く知られることを避ける風潮があります」「他社の方が高い還元率を提示していると分かれば、自社のエンジニアがそちらに転職してしまう可能性があります」「自社の取り分が大きく、エンジニアへの還元率が極端に低い企業は、エンジニアに単価を教えたくない傾向があります」(派遣契約はマージン率の開示が労働者派遣法で義務付けられているが、準委任のSESには同様の規定がない)
- 出典: SESの単価を教えてくれないのはなぜ?その理由と対処法を解説 by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: SES業界アナリスト
- 投稿日: 2025-02-19
- ペインの強度: ★★★★★
引用5:「常駐ガチャ」「経歴詐称」「コードを書かせてもらえない」――3ヶ月で退職
「自分が仕事をする場所は完全に運です」「営業が勝手に『ここね!』といってきて面談がはじまります」「自分の希望なんて通りません」「経歴を盛られていたり、そもそも全くやったことのない言語の案件に面談へ行ったり」「経験もないわけですから常駐先からは使えない目でみられ」「案件によってバラバラだったり、そもそもコードを書かせてもらえない案件なんかもあります」「冗談抜きで、だんだん病んできます」「精神的に病む方も少なくはない」
- 出典: 【3ヶ月で退職】ヤバイ!SESの闇について暴露します! by 南だいすけ
- 著者の立場: SES企業を3ヶ月で退職したフリーランスエンジニア
- 投稿日: 2020-06-26
- ペインの強度: ★★★★★
引用6:家電量販店派遣・経歴詐称・テスター塩漬け――やめとけ度100%
「ITといいながら家電量販店勤務だった」(やめとけ度100%)「入社した人の多くが接客や販売の仕事を割り振られている」「こういったSES企業に入社してエンジニアになれた人をほとんど見たことがない」/「未経験者に『Java開発経験3年』『Springフレームワーク使用経験あり』といった虚偽の職務経歴書を作らせ」(やめとけ度100%)。東京高等裁判所判決(2025年2月)でSES企業経営者2人に対し元社員3人への賠償額768万円/「テスター・運用監視業務が3〜4年継続するケース」(やめとけ度70%)「自分で考える力や設計・開発のスキルが身につきにくい」「スキルのないまま40代、50代になるとアサインできる案件がなくなります」
- 出典: 現場から見て未経験SESの「闇」「やめとけ」は結構正しい by 中山健(セルバ/セルバコンサルティング代表)
- 著者の立場: SES経営者・コンサル
- 投稿日: 2025-08-19
- ペインの強度: ★★★★★
引用7:「BPと呼ばれる劣等感」――新卒で2年間客先常駐した辛さ
「BPという言葉が嫌いだった。直接『BPさん』と言われたことはなかったけれど、なんか同じ人間なのに格差があるようで劣等感を感じていてとても惨めになった」「派遣がやる仕事はプロパーの仕事のサポートだ。悪い言い方をすれば、プロパーにとってやる価値が低いもの」(雑務や運用業務が中心、重要な案件は担当できない)「同じ会社で現場の相談できる人がいない。とても孤独だ」「3ヶ月〜1年で人間関係がリセットされる」「自分のキャリアをコントロールできない――次の配属がどこになるか分からない、学ぶ技術を選べない」
- 出典: 新卒で客先常駐のエンジニアをしていた当時辛かったこと / SES(客先常駐)のあるある言いたい by うさまるまる
- 著者の立場: 新卒〜2年客先常駐SE→セキュリティエンジニア見習い
- 投稿日: 2023-11-26 / 2020-05-19
- ペインの強度: ★★★★★
引用8:5年いても昇給数千円・30代でも年収300万円台・待機中60%カット
「中間に入る企業ごとにマージン(手数料)が差し引かれるため、下位のSES企業に支払われる金額はエンドユーザーが支払う金額の一部に過ぎません」「5年間で昇給は数千円程度だった」「このままだと30代でも年収300万円台では…」「待機中のエンジニアに基本給の60%程度しか支給しないケースが一般的」「平均年収350~400万円程度(全国平均443万円より低位)」「未経験1年目250〜320万円」「経験10年目450〜500万円程度」――昇給は「年功序列的に毎年数千円の昇給が精一杯」
- 出典: SES業界で「給料が上がらない」理由と仕組み、収入アップの方法 by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: SES業界アナリスト
- 投稿日: 2025-02-20
- ペインの強度: ★★★★★
引用9:待機中は基本給の60%、有期雇用なら「給与0円」
「待機中は『休業手当』が支給されることとなり、平均賃金の60%が支払われることになるのですが、実質的には『月給の4割ほどの給与』になってしまう」「契約が有期雇用・業務委託の場合、プロジェクト参画していない期間は給与発生しない」「『案件に参画していない=雇用契約が存在しない』という形となり、結果待機などの場合は『給与0円』になる」「『還元率の高さ』と『待機時の保証』はトレードオフの関係」、両者を同時に提供する企業は「『嘘をついている』か『すぐに倒産する会社』」/「新人・未経験エンジニアの場合、3ヶ月以上待機になるケースも珍しくない」「4ヶ月間も待機した新卒社員」事例
- 出典: SESエンジニアが待機になったときの給与条件について by 河井智也(株式会社エージェントグロー代表取締役) / SESエンジニアの待機期間を徹底解説 by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: SES経営者/業界アナリスト
- 投稿日: 2022-12-13 / 2025-02-22
- ペインの強度: ★★★★★
引用10:SES業界の闇6つ――デスマーチ・破った参考書のコピー・副業没収
「納期前の過重残業(デスマーチ)が常態化」「平均マージン率37.7%、エンジニア還元率は約60%」「若手エンジニアの月給が10万円台の極端な低賃金例」「未経験歓迎だが研修なし」「破った参考書のコピーを渡すだけ」「派遣と業務委託の線引きが曖昧」「待機中に給与を減額、極端な場合ゼロになる悪質例」「『案件が決まらないと雇用契約開始しない』慣習」「パワハラ、セクハラの孤立状況」「副業で得た収入を会社に没収」「ハラスメント相談後の不利益扱い」「製造業の系列下請け文化の踏襲」「派遣法の規制対象外として『請負名目』の抜け穴利用」「2030年に最大79万人のIT人材不足予測」
- 出典: SES業界の闇6つ by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: SES業界アナリスト
- 投稿日: 2025-02-19
- ペインの強度: ★★★★★
引用11:「下請け根性からの脱却」――判断停止/ギャンブル化/プライムが取れない構造
「IT業界は多重下請け構造で成立している企業が多く、どこもかしこもプライム(ユーザーと直接契約すること)で仕事が取ってこれているわけではありません」「『判断停止』『思考停止』することによって、責任能力のない他人に人生を預けるギャンブル的な仕事の仕方を防ぐ必要がある」「取引先との間で取り決めた法やルール(コンプライアンス)に従わず、自己保身のために、人情と私情によって、取引先の言葉に従う」「その上位の立場の人の優秀さしだいで、みなさんの人生が左右されるギャンブル」
- 出典: 下請け根性からの脱却 by Takashi Suda / かんた
- 著者の立場: IT業界50件以上の問題プロジェクト解決経験者
- 投稿日: 2020-02-04
- ペインの強度: ★★★★
引用12:SIerが下請けから人をかき集める構造的理由――100人規模PJ完了後解散
「規模の大きいシステム刷新になると、100人以上の開発者がプロジェクトに関わることもあります」「短期間で自社の正社員を一気に100人採用するようなことは一般的に難しく、かつプロジェクト終了時に大量の余剰人員を抱えるリスク」「プロジェクトに必要な人員を確保できるまでこれが続くことで、多重下請け構造が完成します」「スキルや職業倫理が想定以上に低いメンバーが紛れ込みやすく、ただでさえ難易度の高い大規模システム開発の舵取りをいっそう難しくします」「最初に『ガッと作ってリリースしたら解散する』というSIer的プロジェクト管理が多重下請け構造を必然化」
- 出典: なぜSIerは下請会社から人をかき集めないとソフトウェア開発できないのか? by gami
- 著者の立場: 元富士通SE、現PLAID所属エンジニア
- 投稿日: 2022-04-03
- ペインの強度: ★★★★
引用13:SES営業10年の経営者が語る「プロパーvsBP」のリアル
プロパー=「自社の正社員エンジニアのこと」(給与・社保・福利厚生は自社負担)/BP=「他社所属のエンジニアを『一社先』として営業し、案件に提案する存在」(マージン構造:クライアント支払70万円→A社→B社へ65万円→エンジニア給与35万円。A社は5万円利益、固定費負担なし)「プロパーが稼働していないと会社の固定費が重くのしかかる」「BPは案件終了時に入れ替わるリスク」一方、プロパー社員は長期育成投資の対象――「正直、一人客先常駐で楽しいと感じたことは、一度たりともない」「困ったときに相談・質問できる相手がいない」(厚労省37号告示は「2名以上配置」を要求するが現場では1名のみが多い)
- 出典: 1.SESとは何か?SES営業歴10年の僕が"全体像"をわかりやすく解説する / 2.プロパーとBPの違いを"現場のリアル"で理解する / SESエンジニアの「一人常駐」実態とリスクを徹底解説 by 独立準備中のAI×SES実務家・SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: SES営業10年・300名規模企業の元営業部長/業界アナリスト
- 投稿日: 2026-02-09 / 2025-02-22
- ペインの強度: ★★★★★
引用14:未経験SESがスキルシートで経歴詐称された体験――行ってない出向先4つ・3年経験捏造
「経験年数:3年」と記載された「スキルシート」を社長から提示された/「行ったこともない出向先が4つも書いてあり」「やってもいないプロジェクトに参画したことになっていた」(実際の勤務は2ヶ月)。社長は「経験を2〜3年に見せなければいけない」「こうしないと仕事がもらえないんだよ」と発言。著者が「嘘をつけない」と反発したところ、「じゃあ向いてないと思うから辞めれば?」と告げられた/著者は「会社都合退職」を要求し、解雇予告手当を得て退職/「悪質なSES企業の中には、新人の面接時に『この業界では経歴詐称が当たり前だ』と告げるところもあります」
- 出典: 未経験でSES会社に入社したらスキルシートで経歴詐称されて会社都合退職した話 by めりぴょん/山野萌絵 / SES業界における経歴詐称の法的リスクと影響 by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: 未経験SES経験者/業界アナリスト
- 投稿日: 2025-03-14 / 2025-02-22
- ペインの強度: ★★★★★
引用15:経歴詐称SESの決まり文句――「経歴詐称はこの業界じゃ当たり前だよ」
「経歴詐称はこの業界じゃ当たり前だよ」「経歴詐称しないと、あなたたちは全くお金もらえないよ」(業界入りたての未経験エンジニアをターゲットにする勧誘の決まり文句)。手口の特徴:「入社前の面接では経歴詐称することを伝えず、入社後に経歴詐称させるケース」が典型/「スキルシートの内容を本物にする!」と記載されたマネージャー資料の例も/東京高等裁判所判決(2025年2月)「被告らの行為を『SES詐欺』と明確に位置付け、原告ら3名が受けた精神的苦痛等に対する損害賠償を認めた」「約769万円の支払いを命じる判決」
- 出典: 経歴詐称SESが未経験エンジニアを騙すときの決まり文句! by IT業界の変革日誌 / SES業界における経歴詐称の法的リスクと影響 by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: IT業界の問題告発媒体/SES業界アナリスト
- 投稿日: 2024-08-23 / 2025-02-22
- ペインの強度: ★★★★★
引用16:「準委任という名の実質雇用」――偽装請負グレーゾーンの放置
「準委任契約は『指揮命令権なし』『労働時間・場所の指定なし』」「朝9時出社、18時退社が暗黙のルール。遅刻すると『なぜ遅れたのか』説明を求められる」「準委任契約なのに勤務時間管理、タイムシート記録、残業・休日出勤の指示を受けている実態」「罰則が緩く、取り締まりも厳しくないから『準委任という名の実質雇用』が業界の常識になってしまっている」/「クライアントから『○○さん、残業して対応してください』と直接指示すること自体が許されず、偽装請負にあたる違法行為」「契約上定められた就業時間を超えて働く義務はない」「成果物の未完成について個人が責任を問われることはない」
- 出典: フリーランスSE(準委任)の問題点、知っていますか?|偽装請負のグレーゾーンを体験談で解説 by フジヲ@へっぽこSE / SES契約における残業拒否のポイント:法律の確認&対処法 by SES業界の闇ラジオ
- 著者の立場: 現役フリーランスSE/業界アナリスト
- 投稿日: 2025-11-24 / 2025-02-19
- ペインの強度: ★★★★★
引用17:客先常駐の地獄――自社名で名乗れない・評価者に3年会わない・運用保守塩漬け
「常駐先で『自社の社名ではなく常駐先の社名で名乗る』必要がある」「帰社日がなく、自社情報がほとんど入ってこない」「評価者に3年間一度も会わず、辞める際に初対面となった」/「オペレーターや事務手続きしかやらされないクソみたいな現場」/「運用保守の常駐になると年単位で抜けれなくなります。運用保守って意外とやることが多かったりするのでスキルとしては磨けますが、運用エンジニアで年収600万って人聞いたことないです」「設計、構築をするエンジニアより単価は低い」/「契約期間満了あるいは顧客から嫌われて出ていく→新しい現場探し→新現場に着任を繰り返す」「プロパー社員様に対しては年下であっても媚びへつらい」「案件全丸投げで手柄はすべて自分にし、失敗はすべて協力会社に押し付け」
- 出典: ここが辛いよSIerシリーズ 常駐編 by morih90 / 客先常駐を振り返る by てつたま
- 著者の立場: 16年目情シス(元SIer)/元客先常駐エンジニア
- 投稿日: 2020-04-13 / 2023-04-25
- ペインの強度: ★★★★★
引用18:運用保守の塩漬け――PHP5など10年前のEOL環境、新技術に触れない
「PHP7系の公式なセキュリティサポートは2022年に切れている」状況でも、PHP5など「メジャーバージョンが10年近く前に切れている」システムの保守を担当/「日々降ってくる業務に押されるがままに、時間が取れなかった」「品質やセキュリティに若干の懸念を感じたとしても、組織の中での優先順位が低い場合改善にリソースは当てられにくい」「新しい技術概念を導入することはない」「経験がその会社独自になりやすく」/「深夜の障害アラートで飛び起き、原因究明に何時間も費やしている」「深夜だろうが休日だろうが、アラートが鳴れば即対応」「ログを何十GBも読み解き、ネットワーク図とにらめっこし」「定型的な運用業務に追われ、本来やりたい改善活動に手が回らない」「特定のベテランに障害対応が集中している」
- 出典: エンジニアにとって運用保守が辛い理由 by rio_dev / 【現役SEが語る】AIが運用保守を変える!残業地獄からの脱却術 by 業務効率化サポータ@SE
- 著者の立場: SWE/Webプログラマー/現役SE
- 投稿日: 2024年〜2025年
- ペインの強度: ★★★★★
引用19:月400時間労働・24時間連続シフト・タクシー4万円――2000年デスマーチの記憶
「月の労働時間が400を超える神の領域に触れたのもこの時」「9時に出社して翌日の9時まで寝ないでプログラミングして、さらに寝ないで18時までコードを書く」「早番と遅番に分かれて24時間休まず仕事を回す」「ビジネスホテルを一部屋借りてシャワーを共有」「机の下にダンボールを敷いて力尽きていた」「タクシー費用は5桁の金額が書ける青い紙」「最高額4万円の距離」(西暦2000年ミレニアム時のプロジェクト)/著者は「IT業界の6K(きつい、厳しい、帰れない、給料安い、結婚できない、心を病む)は解消されない」と指摘
- 出典: 地獄のプログラマー(IT業界の黒歴史を語ろうと思う) by George@ITエンジニア / IT業界の多重下請け構造 by matojyo
- 著者の立場: IT業界26年目のアラフィフ/IT業界従事者30年
- 投稿日: 2023-05-10 / 2021-07-08
- ペインの強度: ★★★★
引用20:保険会社案件で進捗虚偽報告――社員は家族搾取・終電帰り
茅場町の40人規模SES企業に勤務するプログラマー。某保険会社の案件に二次請けエンジニアとして配置/「進捗管理が機能せず、毎日終電まで作業」「設計書なしでCOBOLソースから仕様を起こす無理な要件」「『社員は家族』という名の搾取的経営姿勢」一次請け企業の元ヤンPLの対応:「進捗報告で上手く言っておいたから、遅れてないことになってる」(虚偽報告で根本的な対策が講じられず)。人員増加を提案した著者に元ヤンが:「君は最低だね…与えられた仕事をやり遂げてやろうっていう気概は無いのか?」/著者は「死ぬか殺すか迷う」ほど追い詰められたが、職安通いで3社全て内定を獲得
- 出典: SESクソ体験(4)1社目を辞めた時のこと by 清瀬
- 著者の立場: 元二次請けSES企業エンジニア
- 投稿日: 2023-03-26
- ペインの強度: ★★★★★
引用21:ブラックSES企業20の特徴――みなし残業20〜30時間、訓練期間月給15万円
「20~30時間のみなし残業込みの給与。いくら残業しても追加の残業代は出ない」「数か月研修しただけで、履歴書上は実務経験2~3年と偽装される」「研修期間中としてコールセンターや家電量販店に配属される」「大量採用を繰り返す。定着率が悪く、居続けられない環境」「元請けから三次請けまで何社も間に入り、マージンが抜かれ続ける」「訓練期間の月給は額面15万円。実家暮らしで7万円のみ支給」「社員は使い捨ての駒。会社はマージンだけきっちり抜き取り続ける」/「客『●●君のこと評価して単価数十万上げてる』と言われたのに給料は上がってないですよ」「経歴書に3ヶ月のテスター経験を付けられて『実際に後で研修するので大丈夫』と詐称研修を強要された」「隣に座っていたエンジニアの正体が、実は間に何重にも搾取会社が入ったSES企業の人だった」「新人でも1人で客先に常駐させられる。相談できる相手はすぐ側にいない」
- 出典: ブラックSES企業の特徴20選 by 戦え!エンジニアくん / #SESクソ体験 まとめ【まともな企業は皆無】 by たけし@Amazonセール商品まとめ
- 著者の立場: 元ブラックSES経験者(4年)/SES業界転職支援
- 投稿日: 2025-09-26 / 2020-08-10
- ペインの強度: ★★★★★
引用22:高還元SESの罠――還元率80%表示でも実際55%、社保負担で目減り
一般的なSES企業の還元率は「案件単価の50~60%が相場」、高還元SESは「70~80%以上」を謳う/「市場にはすでに300社以上の高還元SES企業が存在している」ため「高還元だけでは差別化が難しい状態」/高還元SESは「実務経験数ヶ月~2年目くらいのエンジニアがボリュームゾーン」で「補助的ポジション」「単純作業工程」案件にマッチング/事例:募集時表記「還元率80%」、実際の手取り「案件単価70万円で約40万円(55%程度)」――差額理由は「会社負担分の社会保険料、交通費、福利厚生費が給与から差し引かれていた」/「営業1人につき30人くらいのエンジニアを担当」(営業コスト削減で還元)
- 出典: 【2026年最新版】高還元SESの特徴と還元率について解説 by 株式会社グラディート / 【高還元SESのリアル】ビジネスモデルと業界の最新事情 by 中山健
- 著者の立場: 高還元SES経営者/SES経営コンサル
- 投稿日: 2024-04-14 / 2025-08-04
- ペインの強度: ★★★★
引用23:エンジニア年収が低い構造――年収360万円から760万円への転職事例
「元請けから2次請け、3次請けと商流が深くなる過程で、それぞれの会社が運営に必要なコストや利益を差し引いていき」「技術的な価値を何も提供していない会社が月に数十万円以上抜いていることも発生」「営業担当者のIT理解不足により、エンジニアの経験と合わない案件が選定されやすく、単価が上がっても年収に反映されない」/具体的事例:年収360万円→760万円(評価制度が整備された企業への転職で実現)/目安:500〜600万円帯(技術的自立)、700〜800万円帯(役割拡大)、単価80万円相当のエンジニアが年収360万円で働くケースが存在
- 出典: エンジニアの年収が低い理由|SES業界の構造から考える by 株式会社リンク
- 著者の立場: SES企業(自社プロパー育成型)
- 投稿日: 2026-02-02
- ペインの強度: ★★★★
引用24:2026年SES業界の地殻変動――案件二極化・倒産過去最多・下請法改正で「右から左へ」業者淘汰
「2026年、SES業界には地殻変動が起きている」「単価は下手をすれば30万円台、良くても50万円〜65万円程度」(低単価・定型業務系)vs「単価は80万円〜120万円超えも珍しくない」(高単価・非公開案件)/「2024年から2025年にかけて、ソフトウェア業の倒産件数は過去10年で最多を記録した。その8割以上を従業員10人未満の小規模事業者が占めている」/経産省予測:「2025年で約43万人のIT人材不足」/下請法改正(2026年1月施行)の影響:「多重下請構造における価格交渉拒否禁止、取引の透明化・適正化」「『右から左へ流すだけ』で利益を得ていた企業は『付加価値の無さ』が露呈」「商流から弾き出される」危機
- 出典: 2026年、SES業界に何が起きているのか——業界再編と「案件二極化」の実態 by kaku
- 著者の立場: ITプレマネ歴20年超
- 投稿日: 2026-01-10
- ペインの強度: ★★★★★
引用25:生成AIで人月商売モデル崩壊――「コードを書くだけのエンジニアの需要が80%減」
「コードを自分で書く機会はほとんどありません」(従来の日本SIer元請けSEの役割)/「AIが生成したコードの品質を担保するには、結局コードを読む力が必要」(AIの登場で単なる上流工程スキルでは不十分)/「生産性を上げれば上げるほど、人月商売では売上が減りかねない」(人月単価モデルとAIによる生産性向上の構造的ジレンマ)/対策方針:読解力習得、AIツール体験、業務ドメイン知識深化、顧客との橋渡し役の認識
- 出典: AI時代のSIer生き残り戦略——人月商売の終わりとエンジニアのキャリア by kou@Webプログラマー
- 著者の立場: Webプログラマー
- 投稿日: 2026-04-18
- ペインの強度: ★★★★★
このペインの構造的原因
なぜIT業界で「多重下請け・客先常駐」のペインが消えないか、業界固有の制度・歴史・契約形態から分析:
- 「準委任契約」が労働者派遣法の規制を回避できる構造:SES契約は民法上の「準委任契約」(業務委託の一種で、結果ではなく労務提供に責任を持つ契約)を取るため、労働者派遣法に基づく「マージン率の法的開示義務」「指揮命令権の規制」「派遣可能期間制限」が適用されない。派遣契約はマージン率開示が義務化されているがSESには「同様の規定がない」(SES業界の闇ラジオ)。これにより「自分の契約単価を知ったエンジニアから『もっと給料を上げてほしい』と交渉されるなど、企業側が給与交渉で不利になる事態」(SES業界の闇ラジオ)を回避できる構造的優位がSES企業側にある
- 大規模ウォーターフォール開発の100人規模・PJ完了後解散モデル:「100人以上の大規模ウォーターフォール開発を完遂後解散する構造のため、自社採用ではまかなえず下請けで増減させる必然」(gami)。プライムベンダーが自社プロパーだけで100人を一気に採用すれば、PJ終了後に大量余剰人員を抱えるリスクがあるため、下請け層を「調整弁」として常時保有する経営合理性がある。米国型のフリーランス/直接契約モデルとは構造的に異なる
- 発注側(ユーザー企業情シス)の要件定義能力欠如とプライム丸投げ依存:ユーザー企業情シスは「複数業者を直接管理する手間」を避け、プライムに「丸投げ」する。プライムは「営業力・PM能力・PL責任・与信」を提供する対価として30〜40%のマージンを取る正当性を主張できる構造。ユーザー企業側に内製エンジニアがいないため、プライム経由でしか発注できない
- SES営業の人月販売モデルとマージン構造:SES企業は「エンジニアを必要な期間だけ確保」(GO KONISHI 小西剛)するビジネスで、売上=単価×人月で決まる。各層が10〜30%のマージンを取らないと営業・経営が回らない構造。「営業1人につき10人のエンジニアを担当」(中山健)の人件費比率が固定費化、待機エンジニアの給与負担が経営を圧迫
- エンジニアの単価非開示が「企業側の利益確保」と「給与交渉抑制」の両機能を持つ:「自社の取り分が大きく、エンジニアへの還元率が極端に低い企業は、エンジニアに単価を教えたくない傾向」(SES業界の闇ラジオ)。「他社の方が高い還元率を提示していると分かれば、自社のエンジニアがそちらに転職してしまう可能性」(SES業界の闇ラジオ)から、開示しないことが企業側の合理的選択
- 未経験者・若手の経歴詐称インセンティブ:「経験年数が1年違うだけで月額10~15万円程度も単価が変わる」(last-data)「テスター(経験1年):月45~60万円」vs「プログラマー(経験3年):月55~70万円」と、わずかな経験差でも単価が大きく変わるため、SES営業には「スキルシートを盛る」経済合理性がある。「経歴詐称はこの業界じゃ当たり前だよ」「経歴詐称しないと、あなたたちは全くお金もらえないよ」(IT業界の変革日誌)が業界の決まり文句として未経験者に押し付けられる
- 客先常駐の「常駐ガチャ」――エンジニア自身の希望と無関係に配属が決まる:「営業が勝手に『ここね!』といってきて面談がはじまります」(南だいすけ)、「社員の稼働率しか見ていないケースがほとんどであり、キャリアよりもただ要員に空きがあればとりあえず放り投げる」(てつたま)。経営側は稼働率(売上)を最優先し、エンジニアのキャリアは二の次
- テスター・運用監視の「塩漬け」が単価×継続稼働で営業利益が安定する:「テスター・運用監視業務が3〜4年継続するケース」(中山健)は単価は低いが継続案件のため、SES企業の営業利益が安定する。エンジニア側は開発スキルが身につかず、転職市場で評価されないが「自分で考える力や設計・開発のスキルが身につきにくい」(中山健)まま固定化
- 準委任契約の「偽装請負」グレーゾーンの放置:「クライアントから『○○さん、残業して対応してください』と直接指示すること自体が許されず、偽装請負にあたる違法行為」(SES業界の闇ラジオ)であるはずが、「罰則が緩く、取り締まりも厳しくないから『準委任という名の実質雇用』が業界の常識」(フジヲ)と化している。労基署・公正取引委員会の摘発が散発的で、「偽装請負ですけど、SESみたいな業務形態が日本の技術を支えているんで、国も取り締まらない」(たけし)の業界諦観
- BP/プロパーの身分差別文化:「派遣がやる仕事はプロパーの仕事のサポートだ。悪い言い方をすれば、プロパーにとってやる価値が低いもの」(うさまるまる)、「プロパー社員様に対しては年下であっても媚びへつらい」(てつたま)。雑務・運用業務がBPに集中、重要な意思決定はプロパーが独占。「同じ人間なのに格差があるようで劣等感を感じていてとても惨めになった」(うさまるまる)の心理的搾取
- 3ヶ月〜1年で配属変更による人間関係リセット:「契約期間満了あるいは顧客から嫌われて出ていく→新しい現場探し→新現場に着任を繰り返す」(てつたま)。技術習得の継続性も人間関係の蓄積も困難、毎回「使えない目でみられ」(南だいすけ)る恐怖と緊張の繰り返し。一人常駐の場合「正直、一人客先常駐で楽しいと感じたことは、一度たりともない」「困ったときに相談・質問できる相手がいない」(SES業界の闇ラジオ)の孤立
- 待機リスクの社員転嫁構造:「待機中のエンジニアに基本給の60%程度しか支給しないケースが一般的」(SES業界の闇ラジオ)――労基法の最低ライン60%に張り付いた運用が常態化。「『還元率の高さ』と『待機時の保証』はトレードオフの関係」(河井智也)で、両者を約束する企業は「『嘘をついている』か『すぐに倒産する会社』」と看破される
- 昇給の構造的天井:「中間に入る企業ごとにマージン(手数料)が差し引かれるため、下位のSES企業に支払われる金額はエンドユーザーが支払う金額の一部に過ぎません」「5年間で昇給は数千円程度だった」「30代でも年収300万円台」(SES業界の闇ラジオ)――SES企業の給与は契約単価×還元率で決まりやすく、案件単価の上限と中抜き構造が天井を作る
- みなし残業制でサービス残業が合法化:「20~30時間のみなし残業込みの給与。いくら残業しても追加の残業代は出ない」(戦え!エンジニアくん)――労働契約に「みなし残業20時間込み」と明記されていれば、20時間までは追加残業代不要。超過分のみが請求対象だが、現場では超過時間がタイムシートに正確に反映されにくい
- 「下請け根性」「請けます」「よろしくお願いします」の業界文化:「『判断停止』『思考停止』することによって、責任能力のない他人に人生を預けるギャンブル的な仕事方法が常態化」(Takashi Suda)。下請けの「請けます」スタンスが判断主体性を放棄させ、不利な条件への異議申立てを抑制
- 生成AIによる人月単価モデル崩壊と業界再編の進行:「生産性を上げれば上げるほど、人月商売では売上が減りかねない」(kou)、「コードを書くだけのエンジニアの需要が80%減」(風鳥冴達)、「2024年から2025年にかけて、ソフトウェア業の倒産件数は過去10年で最多を記録した。その8割以上を従業員10人未満の小規模事業者が占めている」(kaku)――小規模3〜5次請けの淘汰が始まっている
- 2026年1月施行の改正下請法(取適法)の波及:「多重下請構造における価格交渉拒否禁止、取引の透明化・適正化」「『右から左へ流すだけ』で利益を得ていた企業は『付加価値の無さ』が露呈」「商流から弾き出される」(kaku)――構造の可視化が進むが、末端エンジニアまで効果が及ぶには時間が必要
- 2030年に最大79万人のIT人材不足予測との二重課題:人材不足で単価上昇圧力がある一方、生成AIで人月需要が縮小し、「中堅エンジニアが市場から消滅、外資コンサルとフリーランスに流出」(既存pains.md)の構造で、SES末端には未経験〜微経験が滞留する偏在が生じる
業界が試している既存の解決策と限界
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高還元SES(還元率70〜80%以上を謳う企業群)
- 還元率70%超を「高還元SES」、80%超を「業界トップクラス」と謳う企業が増加(300社以上が市場に存在:中山健)
- 「営業1人につき30人くらいのエンジニアを担当」(中山健)の営業コスト削減で還元率を上げる
- 限界:実際の手取りは「案件単価70万円で約40万円(55%程度)」――社保・交通費・福利厚生負担で目減り(株式会社グラディート)。低単価ロースキル案件が中心で、結果的に還元率高×単価低で年収は上がらない
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単価連動型SES/自社単価開示企業
- 「自身の単価と還元率がエンジニアに開示される」「給与計算の透明化」を打ち出す企業が登場
- 限界:業界全体ではまだ少数派、優良企業の選別が情報非対称で困難
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直請け(プライム化)への脱却
- SES企業が中間業者を介さず発注元と直接契約する方向性
- 限界:プライムには営業力・信用力・与信が必要で、零細SESには現実的でない。「我々のような小さな会社を相手にしてくれるのか?」が壁
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フリーランス独立(エージェント経由)
- レバテックフリーランス、ITプロパートナーズ等のエージェント経由で案件獲得
- 限界:エージェントが手数料10〜25%相当を取る「中抜き業者の置き換え」、結局2次請け相当の構造から抜け出せない。「自分一人ではプログラミング上の問題解決をできない(自走できない)フリーランスエンジニアが多数」(既存pains.md:久松剛)の構造問題
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WhiteBox等のSES/受託向けマッチングプラットフォーム
- 「絶対に1円たりとも中抜きさせない」を謳うマッチング系サービス
- 限界:プラットフォーム自体が手数料を取る、客先側の「一括発注したい欲求」も解消されない
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ケアマネ・専任技術者ライクな「IT人材の許認可・登録制度」議論
- 派遣業の許認可制度のような仕組みを準委任にも導入する議論
- 限界:業界全体の合意が困難、零細SES企業の経営圧迫リスク
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2026年1月改正下請法(取適法)
- 多重下請構造における価格交渉拒否禁止、取引の透明化・適正化
- 限界:直接の規制対象は資本金・従業員数の閾値内の事業者、零細・個人事業主は保護対象から漏れる。違反立証は依然として困難
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公正取引委員会の調査・ガイドライン
- 「最終下請け企業の約33.5%が『何もしていない中抜き業者』を感じたことがある」との調査結果(SES業界の闇ラジオ)
- 限界:調査・ヒアリング段階で、強制力ある規制までは時間が必要
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厚労省37号告示(2名以上配置原則)
- 受託者が客先常駐する場合「少なくとも2名以上配置」(うち1名は管理責任者)が原則
- 限界:現場では1名のみが多数、罰則弱く実効性に乏しい
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生成AIによる人月単価モデル崩壊への対応(脱SES/自社プロダクト化)
- 「コードを書くだけのエンジニアの需要が80%減」を見越した、自社プロダクト・SaaS化への移行
- 限界:「みんな受託やめてプロダクト作ろうとするけど、ほぼ失敗する」(既存pains.md:ninoya 古越)――99%の失敗率
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退職代行サービスの活用(SES/客先常駐特化)
- SES/客先常駐エンジニアが退職代行を使って即日退職するサービスが普及
- 限界:退職後の収入空白・損害賠償リスク、根本構造は変わらない
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転職市場での「年収760万円エンジニア」化
- 「年収360万円→760万円」(株式会社リンク)の事例があるように、評価制度が整備された企業(自社プロダクト企業・大手事業会社情シス)への転職
- 限界:転職市場で評価されるスキルが必要、テスター・運用監視塩漬けエンジニアには高いハードル
関連ペイン
IT業界内
- 多重下請け構造による中抜き(pains.mdカテゴリ1)――業界構造の中核ペイン、本記事の主題
- SES/客先常駐の働き方(pains.mdカテゴリ2)――常駐ガチャ・経歴詐称・塩漬け・孤立、本記事と表裏一体
- 生成AIによる人月単価モデル崩壊(pains.mdカテゴリ3)――2024〜2026年の最大級の構造変化、SESの生存戦略を揺るがす
- エンジニア採用無理ゲー化(pains.mdカテゴリ8)――2030年45万人不足予測、中堅エンジニアが消滅、SES末端に未経験滞留
- 保守運用の塩漬け・深夜オンコール(pains.mdカテゴリ9)――PHP5などEOL環境、24時間アラート、評価されない社内SE
- 要件定義しんどい・炎上PJ(pains.mdカテゴリ6)――上流の見積甘さが下流の多重下請けに転嫁される構造
- フリーランスエンジニア経験切り売り(pains.mdカテゴリ7)――SESを抜けた先のフリーランスでも「組織のコア部分を任せられない」
- 2026年1月改正下請法(取適法)対応――商流可視化、付加価値なき業者淘汰
横断ペイン
- 005 多重下請け・中抜き構造(既存pains/005)――建設・運送・ITで共通する重層下請けピラミッド、本記事はIT固有の準委任契約・客先常駐切り口
- 業界文化としての「下請け根性」「請けます」「思考停止」(横断)――判断主体性の放棄が3業界共通
- 未経験者・若手参入層を喰う「経歴詐称」「日給○万円求人」「加盟金詐欺」(横断)――軽貨物・SES・建設で同型
- 準委任・業務委託・個人事業主化による労働者保護からの離脱(横断)――SESエンジニア・軽貨物ドライバー・建設一人親方が同じ構造
IT業界用語の前提知識
契約形態・業態
- SES(System Engineering Service): エンジニアを客先に常駐させて時間単位で技術提供するサービス。法律上は民法の「準委任契約」(受け入れ主体に作業時間管理責任、成果物完成責任なし)
- 準委任契約: 民法656条に基づく業務委託の一種。結果(成果物)ではなく労務提供に責任を持つ契約。労働者派遣法を回避できるためSESで多用
- 請負契約: 民法632条。成果物の完成と引渡しに責任を持つ契約。完成責任を負うため受注側のリスクが大きい
- 労働者派遣契約: 労働者派遣法に基づく契約。派遣先が指揮命令権を持つ。マージン率開示義務あり、3年制限あり
- 偽装請負: 形式は準委任・請負だが実態は派遣として指揮命令を受けている状態。労働者派遣法違反
- 厚労省37号告示: 「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」。請負・準委任で常駐する場合の要件(2名以上配置等)を規定
- SI(System Integration)/SIer: システム構築を一括受注する事業者。プライム=大手SIer、下請けSIer=中小・特定領域特化
- 受託開発: 顧客からシステム開発を請け負う形態。請負契約または準委任契約で締結
- 自社開発・自社サービス: 自社プロダクトを開発・運営する形態。SES・受託の対極
- 常駐: エンジニアが客先のオフィスに出勤して作業する形態
- 持ち帰り(オンサイト→自社開発): 自社で受託開発するが客先常駐しない形態。少数派
業界階層・呼称
- プライム/プライムベンダー: 発注元と直接契約する元請け。NTTデータ・富士通・NEC・日立・大手系列SIer等
- 1次請け/2次請け/3次請け/4次請け/5次請け: 多重下請けの階層。下層ほど単価が低く、エンジニア層も若手・未経験中心
- エンドユーザー/エンド企業: 発注元のユーザー企業。官公庁・銀行・保険・通信・製造・流通等
- 元請け: 発注元から直接受注する企業。ITではプライムベンダーと同義
- 下請け: 元請けから再委託を受ける企業
- 協力会社: 下請けの婉曲表現
- プロパー(プロパー社員): その会社の正社員。客先常駐SES企業のプロパーと、客先のプロパー(クライアント正社員)の2種類
- BP(Business Partner): 客先側から見た外部委託メンバーの呼称。SES企業のエンジニアが客先で「BPさん」と呼ばれる
- 協力会社さん/ベンダーさん: BPの別称
単価・報酬・労務
- 人月(にんげつ・じんげつ): 1人のエンジニアが1ヶ月作業する単位。1人月=160〜180時間程度
- 単価/月単価: 1人月あたりの契約金額。新人50〜70万円、中堅80〜100万円、ベテラン100〜150万円が相場
- マージン率: SES企業の取り分割合。業界平均37.7%(SES業界の闇ラジオ)
- 還元率: 単価のうちエンジニア給与に回る割合。業界平均60%、70%以上で「高還元SES」、80%以上で「業界トップクラス」
- 精算幅: 月の作業時間の幅(例:140〜180時間)。下回ると控除、上回ると追加請求
- みなし残業(固定残業代): 月20〜30時間など固定の残業代を給与に含める制度。超過分は別途支給が法律上の要件
- 待機: 案件が決まらず仕事がない期間。給与は基本給60%(労基法最低ライン)または有期雇用の場合0円
- 常駐ガチャ: 配属先の良し悪しが運に左右される様
- 塩漬け: 同じ単価・現場で長く据え置かれる状態。テスター・運用監視で多発
- デスマーチ(death march): 過重残業が続く状態。月400時間労働、24時間連続シフトなど
- 6K: きつい・厳しい・帰れない・給料安い・結婚できない・心を病む(IT業界の自虐表現)
経歴・スキル管理
- スキルシート: エンジニアの職務経歴書(経験言語・FW・案件・期間・役割を記載)。SES営業がクライアントへ提出
- 経歴詐称(スキルシート盛り): スキルシートに虚偽の経験を記載すること。未経験者に「Java開発経験3年」等と書かせる慣習
- SES詐欺: 2025年2月の東京高裁判決でSES企業経営者2人に対し損害賠償約769万円を命じた事例で明示的に認定された違法行為
- テスター: テスト工程専従。スキル蓄積が薄く塩漬けされやすい
- 運用監視(オペレーション): システムの稼働監視・障害一次対応。深夜・休日シフト、塩漬けされやすい
- PG(プログラマー)/SE(システムエンジニア)/PM(プロジェクトマネージャー): 開発職の階層
- PMO: Project Management Office、PMの補助・全体調整役
法規・制度
- 下請法: 下請代金支払遅延等防止法。2026年1月1日に「中小受託取引適正化法(取適法)」へ改称
- 取適法(中小受託取引適正化法): 2026年1月施行。多重下請構造の透明化、価格交渉拒否禁止、買いたたき禁止
- 労働者派遣法: 派遣事業の規制。マージン率開示義務、3年制限、指揮命令権規制
- 公正取引委員会: 下請法・独占禁止法の所管官庁。中抜き業者の調査も実施
- 2030年問題: 経産省委託調査による「2030年に最大79万人のIT人材不足」予測
IT固有用語
- ITゼネコン: 多重下請けピラミッドを建設業のゼネコン構造に例えた呼称
- EOL(End of Life): フレームワーク・言語のサポート終了。PHP5・PHP7など旧世代環境の保守
- SRE(Site Reliability Engineer): サービスの信頼性確保役。24時間オンコールが多い
- オンコール: 障害発生時の電話当番。深夜・休日対応必須
- ウォーターフォール開発: 上流から下流へ段階的に進める開発手法。100人規模PJで多重下請けを生む構造
- アジャイル開発: 反復的な開発手法。少人数チーム中心、SES多重下請けと相性が悪い
- 生成AI(ChatGPT・Claude・GitHub Copilot等): 人月単価モデルを揺るがす技術トレンド
ペイン解消の難易度(仮説評価)
- 法制度の整備難易度: ★★★(2026年1月改正下請法/取適法で運送委託は規制対象化、ITも同様の整備が進む可能性。ただしSESの準委任契約への直接規制は議論段階)
- 法制度の実効性確保難易度: ★★★★★(偽装請負・経歴詐称の摘発は散発的、零細SES・個人事業主が保護対象から漏れる、違反立証が困難)
- 業界文化変革難易度: ★★★★★(「下請け根性」「請けます」の業界諦観が3業界共通で根深い、世代交代が必要)
- 発注者・元請の意識改革難易度: ★★★★(一括発注(プライム丸投げ)の利便性を手放さない、ユーザー企業情シスの内製化が進まない)
- 末端エンジニアの交渉力強化難易度: ★★★★★(単価非開示・「自分の値段を知らない」状態、組織化(労組)が進まない、退職代行で個別離脱するのみ)
- 情報可視化(単価開示・還元率開示)難易度: ★★★(高還元SES/単価連動型SESが登場、ただし業界全体の標準化は困難)
- 海外モデル導入難易度(米国型フリーランス・直接契約): ★★★★★(日本の業界構造・準委任契約文化と整合せず、ユーザー企業の内製化能力欠如が壁)
- ROI明確化: ★★★(中抜き解消による末端エンジニアの利益改善は明確だが、プライム・1次請けの収益減を意味するため業界内の利害対立が激しい)
- 代替モデル(直請け・自社プロダクト・脱SES)の浸透難易度: ★★★★(自社プロダクト99%失敗、フリーランスはエージェント中抜き、零細はプライム化に必要な営業力・与信を持たない)
- 生成AI時代の人月単価モデル崩壊への対応難易度: ★★★★★(SES末端の代替不能化が急速進行、テスター・運用監視塩漬け層の転換が間に合わない)
- 2030年45万人不足と末端滞留の二重課題: ★★★★★(人材不足で単価上昇圧力がある一方、生成AIで人月需要が縮小、SES末端には未経験〜微経験が滞留する偏在)
引用元記事リスト
- 日本のIT業界はなぜ「中抜き地獄」なのか?——SESと多重下請け構造の真実 - GO KONISHI 小西剛
- IT業界の闇。多重下請け構造 - いとたい
- SES業界の闇6つ - SES業界の闇ラジオ
- SES業界で「給料が上がらない」理由と仕組み、収入アップの方法 - SES業界の闇ラジオ
- SESの単価を教えてくれないのはなぜ?その理由と対処法を解説 - SES業界の闇ラジオ
- SES業界の中抜き実態と搾取を避ける戦略:エンジニア単価の相場と直請けの可能性 - SES業界の闇ラジオ
- SESエンジニアの待機期間を徹底解説 - SES業界の闇ラジオ
- SESエンジニアの「一人常駐」実態とリスクを徹底解説 - SES業界の闇ラジオ
- SES業界における経歴詐称の法的リスクと影響 - SES業界の闇ラジオ
- SES契約における残業拒否のポイント:法律の確認&対処法 - SES業界の闇ラジオ
- 現場から見て未経験SESの「闇」「やめとけ」は結構正しい - 中山健(セルバ/セルバコンサルティング代表)
- 【高還元SESのリアル】ビジネスモデルと業界の最新事情 - 中山健
- 【3ヶ月で退職】ヤバイ!SESの闇について暴露します! - 南だいすけ
- 新卒で客先常駐のエンジニアをしていた当時辛かったこと - うさまるまる
- SES(客先常駐)のあるある言いたい - うさまるまる
- なぜSIerは下請会社から人をかき集めないとソフトウェア開発できないのか? - gami(元富士通SE)
- 下請け根性からの脱却 - Takashi Suda / かんた
- 1.SESとは何か?SES営業歴10年の僕が"全体像"をわかりやすく解説する - 独立準備中のAI×SES実務家
- 2.プロパーとBPの違いを"現場のリアル"で理解する - 独立準備中のAI×SES実務家
- 未経験でSES会社に入社したらスキルシートで経歴詐称されて会社都合退職した話 - めりぴょん/山野萌絵
- 経歴詐称SESが未経験エンジニアを騙すときの決まり文句! - IT業界の変革日誌
- フリーランスSE(準委任)の問題点、知っていますか?|偽装請負のグレーゾーンを体験談で解説 - フジヲ@へっぽこSE
- ここが辛いよSIerシリーズ 常駐編 - morih90(16年目情シス)
- 客先常駐を振り返る - てつたま
- エンジニアにとって運用保守が辛い理由 - rio_dev(SWE/Webプログラマー)
- 【現役SEが語る】AIが運用保守を変える!残業地獄からの脱却術 - 業務効率化サポータ@SE
- 地獄のプログラマー(IT業界の黒歴史を語ろうと思う) - George@ITエンジニア(業界26年)
- IT業界の多重下請け構造 - matojyo(現役SE 元塾講師)
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- 【2026年最新版】高還元SESの特徴と還元率について解説 - 株式会社グラディート
- エンジニアの年収が低い理由|SES業界の構造から考える - 株式会社リンク
- 2026年、SES業界に何が起きているのか——業界再編と「案件二極化」の実態 - kaku(ITプレマネ歴20年超)
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- SES(システムエンジニアリングサービスとは) - コウモリIT法務